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夏の全国俳句
大会報
新型コロナウィルス感染拡大の為、令和三年度の夏の俳句大会は中止となりました。代替としてオンラインによる「天穹俳句会 夏の全国俳句大会」を開催いたしました。
屋内修一主宰 選
天 荒梅雨やスマホのさけぶ避難指示 高垣わこ
地 朝ぼらけ羽化するやうに蓮ひらく 松尾悦子
人 河童忌や面影残す戯絵の目 大村 栄
山口美智代表 選
天 花火果て大群衆の闇解る 前橋竹之
地 河童忌の微熱の体持て余す 横井川尚子
人 さりげなく掬つて見せる金魚売 山口かずお
高得点句
武骨なる指やはらかく金魚選る 山口美智
河童忌やなにも無き日の手を洗ふ 髙野紀子
煮返せば崩るる魚梅雨深し 川手和枝
河童忌や虚空に蜘蛛の糸光る 屋内修一
金魚買ふ竜宮城も水槽も 大平政弘
長梅雨やつついて落とす砂時計 鴨川瑞音
梅雨明や駅に太郎の大壁画 鈴木とも
河童忌や文士の溜る安酒場 佐藤俊童
熱の子の枕辺覗きゐる金魚 吉仲 静
お互ひの暮し素通し金魚玉 塚本一夫
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