月刊誌「天穹」

最新号作品より

主宰詠

兜太句碑抱く山河や青き踏む

一尺の光明として甘茶仏

沈丁の風が谷中の路地曲がる

玉椿上梓も祝ふ上寿の賀

行く春や舫ひしままの屋形船      屋内修一 

前主宰詠

スマホに遺る「俳句が支へ」花に逝く

入社式動画の社長檄飛ばす

畑のもの祭のごとく茎立てり      佐々木建成

風悠

春を病む不覚やくちを衝く軍歌

病室をめぐる掃除婦養花天       福田龍青

うららかや弁財天は脚崩し 

新緑の覆ひかぶさる弾薬庫       山口美智

動輪の黒の好きなる蝶々かな

シャガールの裸婦が楽士が春の空    野間しげる

初桜座せず止まらず歩み見る

雨止んで洗ひたてなる大桜         安江利子

副主宰詠

春霖やグローブ磨くにきび面

点呼取るカブスカウトや黄水仙     籠田幸鳴

風尚

種袋見合写真の並ぶごと        塚本一夫

気を許せぬコロナウィルス仏生会    堂ノ本芳江

​初蝶や植ゑ替へすすむ花時計      中野捷子

風韻

春愁やクロワッサンの毀れ屑      田中国太郎

恋猫や我鳴り立てたるはうが勝ち    石井信生

​借り手なき民家燕に軒を貸す      石川洋子

風霜

漕艇部の櫂を鳴らして卒業歌      島田道世

鳥帰る他郷に老いて墓所を買ふ     星加鷹彦

​眠る児の五指をほどけば雛あられ    白木伸子

   

花篝

まどろみの内へ届きし初音かな     奥野葉子

川甚の軒を引き継ぎつばくらめ     高野紀子

​陽炎や人魚の像の泳ぎをり       田村君男

― 天穹俳句会 Tenkyuhaikukai―

住所:150-0022

東京都渋谷区恵比寿南2-8-3 

プラザ恵比寿南602号

TEL & FAX:03-3715-6749

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