【2月号】
箍ゆるぶ心地や瀬戸の島小春
枯萩といふにも雅趣や祖師の寺
根深汁六腑にしむる人の恩
賑はひを煽る手締めや一の酉
天守なき城の外堀蓮の骨
【1月号】
冬支度離宮の空に縄の飛ぶ
嵐山の忽と墨絵や秋時雨
皀角子も苦吟か風に実を捩り
人の名の出で来ぬ同士暮の秋
離郷子の裾にとりつく草虱