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月刊誌「天穹」
令和八年 主宰詠
【4月号】
人品のにほふ句集や冬の梅
追悼文書く手悴む夜の机
「好日」の軸一茎の水仙花
落書に才の片鱗梅早し
面影を追うて余寒の古書の街
【3月号】
団欒の声は昔日置炬燵
またもとの二人の聖夜杯合はす
芸大のベンチに毛糸編む女
まなぶたに「銀漢亭」や冬銀河
冬麗や心耳を澄ます師の句集
【2月号】
箍ゆるぶ心地や瀬戸の島小春
枯萩といふにも雅趣や祖師の寺
根深汁六腑にしむる人の恩
賑はひを煽る手締めや一の酉
天守なき城の外堀蓮の骨
【1月号】
冬支度離宮の空に縄の飛ぶ
嵐山の忽と墨絵や秋時雨
皀角子も苦吟か風に実を捩り
人の名の出で来ぬ同士暮の秋
離郷子の裾にとりつく草虱
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