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月刊誌「天穹」
令和八年 三月号
主宰詠
団欒の声は昔日置炬燵
またもとの二人の聖夜杯合はす
芸大のベンチに毛糸編む女
まなぶたに「銀漢亭」や冬銀河
冬麗や心耳を澄ます師の句集
屋内修一
前主宰詠
帰らぬ遺骨百万柱開戦日
備忘録兼ねこまごまと古日記
熊穴に入らず人里憚らず
すは誤嚥にナース駆け付け年の内
女性宰相誕生祝ぎし年送る
佐々木建成
風悠
「加齢です」で終はる診察年の暮
夫婦老いなべて薄味節料理
歳時記にあまたの付箋年新た
蕪村忌やをとこ煮炊きの音立つる
紐しをり朽ちたる句集読初む
山口美智
副主宰詠
石掴む影は生き生き枯蟷螂
街騒に混ざる昏鐘十二月
聖徒酒徒俳徒も酔へる聖夜かなこお
籠田幸鳴
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