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アクアモザイク

月刊誌「天穹」
  令和八年 六月号

主宰詠

蒲公英の絮や自得も旅の人

飛石は亀や千鳥よ水温む

谷崎の墓は寂の字花浄土

​春の土踏めば農の血蘇る

記念樹の子もはや知命木の芽晴

           屋内修一 

前主宰詠

女性首相に株も急騰東風強し

高圧線の幾何学模様風光る

花仰ぐ米寿に一つ足す歳に

同じ話に今日も楽しげ媼おぼろ

​翁らは少数寡黙つちぐもり

           佐々木建成 

風悠

朝礼の五十の頭初つばめ

病む人の止まらぬ話月朧

入学児はばたくやうに手を振りて

菜殻火や俄か農婦の白き指

麦笛や引越しの荷に腰を掛け

           山口美智

副主宰詠

内裏雛の前に胡坐の三仕丁

花菜揺るいすみ鉄道継ぎ目音

​山笑ふ小指を立てて眠るやや

           籠田幸鳴

天穹俳句会

    (てんきゅうはいくかい)

〒343-0805

埼玉県越谷市神明町2-196-8

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