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アクアモザイク

月刊誌「天穹」
令和六年六月号より

主宰詠

み仏のやうな福耳春日透く

光悦展へ連れ立つ妻の春ショール

光悦の南無妙の文字あたたかしいとト

糸遊や路面電車のゆらぎ来る

ゆられゐる心胡蝶や半仙戯大大寒

            屋内修一 

前主宰詠

三十噸の寝釈迦に安房の風渡る

蝶々の浮かれて寄りし街の花舗

水攻めに耐へし忍城かぎろへり

​            佐々木建成

風悠

爆弾庫沖は禁漁さくら鯛

地酒飲み山歌となりぬ花の宴

            山口美智

副主宰詠

春燈や志功の女人頬赤し

春の夜や「広重戯画」を拾ひ読み春春

            籠田幸鳴

初蝶の黄に出会ひけり虚子の如

種物屋老舗に残る棹秤

三三              前田勝洋

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