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アクアモザイク

月刊誌「天穹」
令和五年一月号より

主宰詠

登仙の夢か芋虫ごろ寝して

円窓の中の庭より秋の声

老妻も俄詩人よ野菊摘む

零余子つむなかにおかめもひよつとこも

ご愛顧を謝すと貼り紙そぞろ寒    屋内修一 

前主宰詠

葛城古道の落日に映え曼珠沙華

身に入むや馴染みの書店忽と閉ぢ

落し水にもんどりを打つ田の泥鰌   佐々木建成

風悠

リハビリの手遊び歌や小六月

防災訓練といふ社交場神の留守    山口美智

どの木にも同じ初日のさしてをり

元日やスコップ庭に刺したまま    野間しげる

副主宰詠

明星も路標の一つ鳥渡る

秋日和吊り目の石狐眠たげに      籠田幸鳴

紫に古代の香り通草食む

田の神と別るる旅路落し水       前田勝洋

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